2023年12月29日
「今日は全国的に安定したお天気になるでしょう」
そんな予報に、気候不安定な那須でも山頂まで行けるかな?と期待して家を出たが、車が那須に近付くにつれて雲が厚くなり雨に。標高を上げると雪になり、なんとか登れるかと胸を撫で下ろす。
ちょうど同日、同ルートでC葉さんと小学生の息子さんの計画書が出ていた。K池さんが「一緒に登れたらいいよね」と話していたら、駐車場にC葉さん車が登場。皆が装備を調えている間、C葉さんの息子さんは雪と戯れて楽しそう。
結局、避難小屋を目指すC葉さん父子と、その先の山頂目指すO野さんチームと別れて出発。しかし、駐車場を出てすぐの階段で雪が融けて凍っており、K池さんとT川は早々にアイゼン装着。
下山してきた男性に上の様子を聞くと、強風で山頂は断念、避難小屋には10人以上が滞留していて満員とのこと。
「この先は雪がしっかり積もってますし、避難小屋の手前は風で雪は飛ばされているので、地面が凍ってるロープウェイ駅までが核心ですね」と笑っておられた。
ロープウェイの山麓駅から山頂を見ると雲で真っ暗。これはやっぱりダメかと気も沈むが、雪は予想よりも積もっており、今シーズン初の雪の感触を楽しむ。
樹林帯を抜けてもまだ風は穏やか。これなら山頂まで行けるのでは?とカーブを曲がった瞬間、ビュオォォォォー…。
激しい向かい風に歩が進まず、ついにH川さんもアイゼン装着。O野さんは最後までアイゼン無しだったが、何の苦もなく安定して歩いていかれる。
前を向くのも難しい強風の中、O野さんに導かれて避難小屋に無事到着。山頂に向かう人、下山する人ありで、すでに小屋は空いていて寛ぐことができた。
山頂には行かず下山を開始すると、C葉さん父子の登ってくる姿が。息子さんが先頭で、強風をものともせずグングン歩いてくる。その表情はなんとも晴れやか。
長年の雪山経験を持つO野さん、これが初めての雪山だというC葉さんの息子さん、どちらも雪山を楽しんでいる姿が印象的。天気はイマイチ…イマサンくらい?だったが、山を愛する登山家の輝きを間近に見、感じることのできた気持ちの良い山行だった。
■メンバー (L)O野、(SL)K池、H川、T川
■ルート 大丸温泉駐車場9:40→ロープウェイ山麓駅10:10→峰の茶屋跡避難小屋11:40-12:00→大丸温泉駐車場13:40