山行実施日;2012年6月10日
参加メンバー;Na.G、To.U、Mi.M、Yu.O、Ma.A、To.S
第1例会の後でMさんからの悪魔のささやき「沢登り行かない?」と、何分沢登り等古いにしえの話、果たして道具すらあるかどうか判らない。さてどうしたものか。取り敢えず参加は保留して後日返事することに。クライミング用具の中から渓流シューズを探し当て、道具は何とかなりそうだ、前日の天気が雨だが、行くことに決めた。
所が水量の多い予想からすったもんだして、急に不安になったがリーダーのGさんから「行きますよ!」というよどみのないお言葉。公開山行以外では大宮労山の初めての参加となった。
当日は心配されたお天気もまあまあ、Uさんに鶴瀬まで迎えに来てもらって。富士見市役所でGさん、Mさん、Oさん等と合流し、いざ奥多摩へ。
関越から圏央道、青梅街道に抜けた頃には陽も差してきて気持も幾分か盛り上がってきた。水根沢キャンプ場の駐車場に8時半頃には到着し500円の料金を払う。
早速沢の用具を装着し、ザックのパッキングもし直して出発しようとしたら、若いグループがやってきて先に行ってもらう。何とも今風なスタイルが決まっていて眩しいな~。
さていよいよ10数年ぶりの沢登りの始まり、ドキドキしながら入渓、Gさんをトップに静かな沢道を歩き始めた。思ったより冷たくない快適な遡行、新緑に包まれた渓谷の中は自然の豊かさを感じさせてくれる。今まで忘れていた物が突然目の前に現れたような感覚だ。
しかし、リーダーの話では水量が多いらしい。実際私もその昔登山学校の教室で1度訪れたことがあるが、すっかり忘れてしまい、今日の条件がどの程度のものか判断がつかない。ガイドブックには「増水すると1級が2級にもなる」と紹介されているらしい。ことがあるが、すっかり忘れてしまい、今日の条件がどの程度のものか判断がつかない。ガイドブックには「増水すると1級が2級にもなる」と紹介されているらしい。
順調に遡行して行くが、次々と若いパーティーに追い抜かれ気がつけばドン欠になってしまった、まぁ、仕方がないか、最初のゴルジュは何とか突破したが大滝ナメ2段15mは厳しく右を高巻くことにした。先日の例会の勉強会さながらのロープワークが試された。皆さんしっかりと習得していて、その点での心配はなかった。
しかし2/3あたりまで進んだ半円の滝の手前のゴルジュの5mの滝の水量が半端ではなく、生きの良い若者たちでも何度も押し戻されてなかなか突破出来ない。さてどうしたものか?選択肢は3つ。左の壁をトラバースするか、左を高巻きするか、それとも右の脆そうな壁を高巻きするか、どうにも素人には判断できない。
いずれも難しく危険そうでパニックになりそうだ。遡行図には左から高巻くとあるが、どうにもスリッピーで私には自信がない。ここまでにも相当時間もかかっているし、雨もちらほら降ってきたので、リーダーと相談して遡行を断念し、右の尾根を登って林道に出ることにした。メーンイベントの「半円の滝」にはたどり着けなかったが、危険を冒すことは出来なかった。
傾斜の強い尾根を辿って林道が見えるところで小休止、遅い昼食でほっと一息ついた。濡れた渓流シューズを脱いでアプローチシューズに履き替え、林道を下って駐車場に無事帰還した。易しい沢でも条件次第では簡単ではないという事を思い知ったが、それでも久し振りの沢登りは楽しかった。自然の豊かさをいっぱい味わいました。皆さん有難うございました。 (To.S記)