山行実施日:2015年7月16日
H高
今回、初めて県連救助隊の訓 練に参加した。設定としては、 「白岩山に行くと言って白岩小 屋から出発した人が行方不明に なり、昨晩救助要請が来た、集 合した救助隊員により救助を行 う と 」 いうものである。捜索隊は 要救助者が大血川流域の西谷の 沢に迷い込んだと言う想定で、 A班( タカノス沢を二股から北) B班( タカノス沢二股直進) C班( 割岩沢から白岩小屋方面) に分かれて捜索活動を行い、定 時( 三十分毎) に無線で沢沿いの 本部及び稜線上の1647 ピーク に設置された中継点に報告する、 というもの。これは私にもなる ほどと納得できたのだが、想定 していなかったのは各隊は無線 報告時にGPSにより現在地点 の緯度経度を報告し、本部は地 図上にその位置をプロットする というもの。GPSは結構普段 の山行でも使っているが、緯度 経度なんか出したことはない者 がほとんどの筈である。このた め、七月十三日に浦和で机上講 習会も行った上での訓練本番で ある。 当日は参加人数が総勢十四名、 うち大宮労山は最多の九名であ る。まず中継点に柴山隊長( パル ブランチ) と長谷川さんが先行 し、本部には安田さん( 新座山の 会) 柿田さん( パルブランチ) 谷 脇さんが残ることとなった。私 は結城さん( 飯能労山) 佐々木純 子さんとで割岩沢を登ることと なった。遡行図を尾出さん( 三郷 山の会) から貰ったのだが、三隊 の中では一番沢山歩かないとい けない。これは貧乏くじを引い たかなと正直思った。 想定を全部教えて貰ったわけ ではないが、要救助者はタカノ ス沢で見つかることになってい るらしい。そうするとあんまり 戻れと言われるだろうから張り 切って行かない方がいいんじゃ ないか。三人での協議が一決し、 できるだけゆっくり歩く。他の 隊は無線を常時開放していたよ うだが、私たちはバッテリーパ ックが心許ないということから、 定時連絡以外は無線を切ってい た( これは失敗だった) 。 十時四五分に要救助者が発見 された、と言う連絡を十一時の 定時連絡で知らされる。てっき り戻れと言われるのかと思った ら、何とそのまま稜線に向かえ とのことだった。 二万五千図を見ると芋木のド ッケと白岩山との鞍部に出る本 流ではなく、白岩小屋に出る支 流を遡行した方がルート的に早 そうなので、当方の独断でその ルートを取る。 ところがこれは失敗だった。 早々に水が無くなり、脆い岩場 が多く、水線脇の高巻きを強い られる。腐葉土一杯の山腹は異 常に歩きにくい。大量発生して いたアブにも大歓迎されてしま った。 やっとの思いで白岩小屋に出 て登山道を下り、途中でタカノ スB班と合流し、車道で出迎え の車に乗って訓練は終了した。 無線は常時開放しておき、そ の都度本部の見解を確認しなが ら自分たちも意見を言うことが 必要ということを痛感させれた 訓練山行でした