奥秩父の笠取山 県連沢ネット山行

2015年7月26日(日)

K籐

初級者が上級者の力を頼り に難しい沢を登るのでは無く、 自分達が主体となって計画・ 準備を行い沢山行をしようと いう趣旨で、県連・沢ネット の7月沢山行は上級者パーテ ィとは別に、初級者パーティ は別コースで行う事となった。 ただし、万一の時に連携が 取れる様に上級者パーティの 近くの山域で奥秩父・笠取山 の一之瀬川・水干沢とした。 本来は6月に実施する予定だ ったが、悪天候で中止となっ た為に再度7月に計画した。 県連・沢ネット担当理事の 鈴木さんから「水干沢は、難 しい滝は無く、ルートを間違 えない事がポイント」とアド バイスを頂いていた。 7月26日の山行当日は、 さいたま市の最高気温が体温 より高い36.9℃だったが、 私たちにはとっても涼しい山 行でした。朝4時30分に、 YKさんに車で迎えに来て頂 き3人で奥秩父・笠取山の登 山口である、一之瀬高橋の作 場平に向かいました。YKさ んは3時起きだったそうです、 本当に御世話になりました。 作場平から笠取小屋に向か って登山道を15分程歩き、 一之瀬川を渡る木の橋から入 渓するのが一般的だが、私た ちは作場平から直接入渓し遡 行を始めた。ガイドブックで は「水量が乏しく、のどかな 沢のハイキング」と説明され ていたが、今日は水量が多か ったのか、深い所もあり歩き 易い所を探しながら行った。 登山道を歩けば15分のと ころを1時間以上掛って歩き、 登山道(作場平~笠取小屋) が横切る木の橋で最初の休憩、 沢は涼しいが数m離れた登山 道のベンチは蒸暑い。 初級者の我々には、遡行図 から現在位置を知る事は難し いが、今回は登山道を3回横 切るので良い目印になり助か る。2回目の登山道(一休坂 ~馬止)を横切ったあと、右・ 左の順で枝沢が合流するはず だが良く分からなかった。 しかし、奥に滝があるスモ ウトリ沢が左から合流した地 点は、インターネット情報で 写真を見ていたので分かった。 順調に登っている事を確認で きて安心した。その後、水干 沢と黒エンジュ沢の二俣に到 着。ここもインターネット情 報で写真を見ていたので間違 える事無く、左に進む(便利 な時代になった)。 その後、3個目の分岐のウ タノ沢出合を右に行く、ここ は水量がウタノ沢2:水干沢 1とガイドブックに書かれて いるが水干沢の方が傾斜が緩 いので気が付かずに進んでも 水干沢を登っていただろう。 予定では水干(多摩川の最 初の一滴)まで登る事になっ ていたが、3回目の登山道(笠 奥秩父の笠取 県 山 連沢ネット山行 2015年7月26日(日) K籐 取小屋~将監峠)に出会った 所で、みんなで相談し遡行を 終了し、別行動の上級者組・ 泉水谷パーティのリーダー鈴 木さんに連絡を入れた。 ここは携帯電話の圏外だっ たが、下山途中で携帯電話の 電波が届く場所があり、「泉 水谷パーティはすでに下山し ました」と返事があった。 遡行終了地点で沢靴を洗い、 軽登靴に履き替え登山道まで の約七mの斜面を熊笹にしが み付いて這い上がる。そこか ら、ほぼ水平な道を西に向か い休憩したくなった頃に笠取 小屋が突然現れる。小屋の前 にはオフロード四輪駆動の軽 自動車が二台あった。登山者 の気持になって頂けるのなら、 見えない所に駐車して欲しい と思った。 笠取小屋から、泉水谷パー ティが登った大菩薩を眺め、 作場平登山口へ大変良く整備 された登山道(一休坂ルート) を下った(私はヤブ沢コース を希望したが却下された)。 いつも「下山は慎重に」と 気持を引き締めるが、沢登り の下山は『特に』だ。せっか く無事に沢を登ったのに、下 山で転んで怪我をしたら格好 悪い。登山道の勾配が緩くな って、朝最初に休憩した一之 瀬川を渡る木の橋に帰着。 ここから、今日歩いた沢を 右手に見ながら、「こんな近 くに登山道があったんだ」「最 初は結構水量が多かったんだ」 などと思い出しながら作場平 の駐車場に無事下山。 車に乗り「道の駅たばやま」 まで行く。待っていてくれた 鈴木さんに無事下山を報告 (下山後ここまで携帯電話は つながらなかったので)。 沢は上流に向かって枝分か れするので、分岐で間違うと 予定外の方向に行ってしまう。 「○○沢・F○」なんて看板 がある事は少なく、遡行図を 頼りに登るのは不安があった が、今回はインターネットに 写真付の山行報告が多くあり、 要所の景色を覚える事が出来 た。また、登山道3ヶ所の横 断部分は、貴重な道標になっ た。先輩から『沢の分岐があ ったら、必ず全員で遡行図・ 地図と照らし合わせ現在位置 の確認をする』と指導された 事も極力実践したが、「これ が一本目の枝沢かな?」「さ っきの滝の上で一本あったじ ゃない!」なんて会話を交わ しながらも、なんとか迷わず 無事生還できた。 リーダーのYKさんは「危 険な所は無く、綺麗なナメと、 楽しく登れる小滝があり、初 級者向きに最適な沢でした」、 MUさんは「沢は涼しくて、 綺麗な写真もいっぱい撮れて、 とっても楽しかった」とみん な大満足。 最終部分を省略したものの、 ともかく無事に下山できて私 も大満足でした。ただ、YK さんには早起きさせ一人で運 転させた上に、帰りの車中で は助手席でウトウトしてしま い、本当にごめんなさい。

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