2017年10月20日~11月15日
Chulu Far East(6059m)のサミットを無事登頂して三日間の休養後にクーンブ山群に写真トレックに出かける。今回はエベレスト街道をチュクンまで進み、ヌプツェ、エベレスト、ローツェ、マカルー、アイランドピーク、アマダブラム等の好展望台として知られているチュクン・ピーク(約5400m)に登り、好天気の中で思い残すことなくシャッターを切ることが出来た。翌日からはアイランドピークを左に見ながらAmphulapcha Tsho(湖)の側を右奥に入り、5845mのAmphu Lapcha La(峠)を越え、さらにHonggu Khola(川)沿いに下って、5443mのMera La(峠)を越え、さらに5010mのZetra La(峠)を越えて出発点のルクラへ戻る周遊コースを21日間で歩いた。
途中のチュクンまでは奈良の写真仲間と共に歩いて楽しい時間を過ごした。さらにカトマンズに帰ってからも再開し、食事を共にしながらトレッキング中の苦労話(愚痴)を語り合って慰めあっていた。来年はどうする? もう終わりにしようかな・・・。
このコースは5845mの峠を越えるのにクライミング装備が必要で、ヒックスロープをユマーリングで越え、下りは氷河でアイゼンの世界だった。さらに荷物はロープで引き上げ、引き下ろしていた。カメラザックはガイドが背負って登ってくれた。峠は狭くてとてもテントを設営することも出来ず氷河を早々に下った。
Amphu Lapcha BC(5527m)、Baruntse BC(5400m)でそれぞれ2泊して写真を撮る。が、午後からは雲が出てきて夕焼けは一度きりだった。Mera Laへの登りも疲れた体には堪えた。その後は二度歩いたコースで懐かしさはあるものの結構アップダウンが有りひたすら歩くのみだった。
途中で懐かしい友人に会い暫し近況を話し合った。写真の出来映えは期待通りのものもあれば、こんな筈ではと感じるものもある。が、ネパール通いを始めて約20年になる。その間に一般のトレッキングコースを離れて彼方此方と歩いた。そろそろ終わりにしたいと思っている。心残りの場所もあるにはあるが、さりとて再訪するにはそれなりの気持ち(モチベーション)と体力を高めないと行けない場所が多い。
「小欲知足」と言う言葉をトレッキング中に読んだ本で教えられた。あれもこれもと欲望を強く持たないで、ほどほどに満足しようと思う。
Baruntse(7154m)
Ama Dablam(6814m)
Kali Himal(7057m)
これだけではとても紹介しきれませんので、是非下記アドレスから、素晴らしい写真の数々をご覧ください。