高山蝶が舞う浅間湯の平高原

山行実施日;2014年7月23日
参加メンバー;Ma.S、hama、Ka.T、他1

【コース】天狗温泉浅間山荘~火山館~湯の平高原(往復)


菖蒲にセセリチョウ

外輪山の黒斑山から見る浅間山は噴煙が上がり木々もなく荒涼とし、眼下の湯の平高原はまだ森林形成には至らず草原のように感じていた。FYさんは熊がピョンピョン跳ねる姿が黒斑山から以前見られたと言う。
湯の平には菖蒲(網目/文目状の文様があるのでアヤメというらしい)等の花が咲いているとの情報があったので計画した。

青大将(蛇)・一文字蝶(イチモンジチョウ)・逆八蝶(サカハチチョウ)や升麻(ショウマ)・黄苧環(キオダマキ)・蛍袋・車百合・靱草(ウツボグサ)・黄釣舟(キツリフネ)・風露(フウロ)・深山唐松(ミヤマカラマツ)・下野(シモツケ)・車軸草(シャジクソウ)・等の花を見ながらやっと火山館に着く。シェルターと思っていたが、森の中に木の作りで火山弾が降ればとてももちそうにない造りである。FYさんが管理人さんに聞くと火山の観測でなく植物などの調査で24時間365日常駐しているとの事。

大きくなった落葉松等の間をしばらく歩くと時々開けた所もあり、菖蒲が咲き誇り、咲き始めたばかりの黄色の丸葉岳蕗(マルバダケブキ)にはセセリチョウが止まっている。だが、木々のため浅間山は見えない。

草原を、そして浅間山の展望を期待して、Jバンドへの登り口を目指す。
かなり薄いピンク色の石楠花が綺麗に咲いている、よく視るとその花には火山館の標本に似た黄色い蝶が蜜を吸っている。花から飛び立ってしまったと思ったら我々の所にやって来てSMさんの服に止まる。地面で給水する蝶や汗に群がる蝶は♂雄であり、ミネラルを補給しているという説がある。しばらく服に止まりそのまま一緒に移動したがやがて飛び立って行った。石楠花はピンク色の蕾の木も見受けられる。同行者によれば白山石楠花(ハクサンシャクナゲ)であるとのこと。

草原状でやっと浅間山(前掛山)が見え、稜線上の登山者も見える。心地好い風に汗も引いてくる。先ほどの黄色い蝶が十数頭ほど舞っている。粘芒蘭(ネバリノギラン)で蜜を吸う蝶もいる。落葉松は30cmにも満たず、ブローベリーの仲間の黒豆之木(クロマメノキ)もたくさん混じっている。だが、花の咲いているものはかなり少ない。今年は不作なのであろうか?

ここでゆっくり過ごした後、温泉入浴を目指し往路を下山開始。

復路で、突然目の前を大きな動物が走り去る。『熊か?』と思いきや、もう一頭、立ち止まっていたのはカモシカだ。カモシカ平と標識もあり生息するともあった。

再び蛇には出くわさず、茶褐色の温泉入浴。図鑑で先程の蝶を調べ、浅間連峰/北アルプスに生息する準絶滅危惧種の『深山紋黄蝶(ミヤマモンキチョウ)』と同定、食草は黒豆之木であった。   (Ka.T記)

黒豆之木       升麻に逆八蝶

丸葉岳蕗にもセセリチョウ


白山石楠花


服に蝶