北欧 ラップランドの山旅 その2

2018年7月4日~7日

7月4日(水)雨

さて遠征5日目のキルピスヤルビ、前日の移動でノルウェーでは手に入らなかったワインが、スーパーの別な売り場で手に入り、前夜は久しぶりのワインを飲んで北欧の夜を楽しんだが、翌日はこちらに来て初めての雨模様、予定を変えて午前中にキルピス湖を遊覧して、3国国境へのハイキングです。

遊覧船とは名ばかりの小型な船でほぼ定員一杯状態です。1時間ほどで対岸の船着き場に到着、日が差さないと一気に気温が10度以下に下がり、小雨の中雨具を着込んで出発、整備された道をぞろぞろと国境へ向かいます。ところどころに湖を見ながらの行程、1時間ほどで3国国境にたどり着いた。

それは、湖に橋渡しされた木道の先端に黄色いドーム状のオブジェが鎮座して、その周りを一周するとフィンランド、ノルウェー、スウェーデンの3国を一瞬にして踏みしめることができるという算段です。

この国境は1929年当時植民地としてフィンランドを支配していたロシアとノルウェーで決められスウェーデンは全く無視されたらしい。記念写真と動画を撮って慌ただしく退散し、元の船着き場に戻ります。帰りの船の乗船客も減って、重いザックを背負ったパーティーはどこに行ったのでしょう? 12時ちょうどに戻って、キルピスのインフォメーションで昼食です。

午後に条件が良ければサーナ山に登頂の予定だったが、暗雲垂れこめた空を眺め天気も良くなさそうで、断念してお土産屋さんを物色です。

私はサーナ山のデザインされたTシャツを購入し、帰りにやはりスーパーに寄って食材を買い足して、キルピスヤルビのホテル「ラップランドホテル・キルピス」に戻り、午後からは完全レスト日となりました。昼寝したり、サウナに行ったり、お土産品を買いに行ったりのそれぞれめいめいに自由行動で、英気を養う午後でした。

夕食は女子隊が泊まっているロッジで前の日に買ったトナカイさんのステーキ、どんな味なのだろうか? 興味津々、W部さん持参のすいとんをメインディッシュにして頂いたが、柔らかく、それほど臭みもなくワインと一緒に美味しく頂きました。トナカイさんごめんなさいです。

7月5日(木)晴れ

前日の雨は止んでいて快晴のキルピスヤルビ、朝から気持ちよくスタート、ホテルの朝食も2日目で、美味しいバイキングをいただいて8時に出発です。フィンランド第2の高峰サーナ山に登ります。

インフォメーションセンターの駐車場に車を止めて、いざサーナ山に向かう、しっかり案内図があって迷うことはない、多くのフィンランドの? 登山者と一緒にコースを歩きます。

最初はやや泥濘の道でしたが、尾根に出ると快適な登山道です。登り始めは急登です。結構ハーハーゼーゼー、O野リーダーを先頭に世界で一番おいしい空気をいっぱい吸いながら尾根道を忠実にたどります。ほとんど岩稜隊の道は延々と続き右にキルピス湖、左は名も知れぬ荒涼とした平原を携えて一歩一歩前に進む。フィンランド第二の高峰といっても標高1026mで3時間もあれば頂上に着く道程、ゆっくりゆっくりラップランドの景観を楽しみながらの登山、背景にノルウェーとスウェーデンの山々が残雪を従えて鎮座しています。荒涼とした平原の彼方に位置する山々の景色はあまりにも広々としていて、スケールが大きすぎです。思わずカメラのシャッターを何度も押してしまいます。

多くの人々が登るサーナ山、山頂直下に電波塔のようなものが立っていてそれが目印になり、気が付けば山頂に到着です。

今回のツアーの目的の山に登頂です、360度のパノラマ、澄み切った青空、紺碧色のキルピスの湖、遥か彼方にこれまで辿ってきたノルウェーからの道程を想像する、

「思えば遠くに来たもんだ!」と心のどこかで口ずさんでいる。しばらく頂上の景色を堪能し、登頂記念のノートにそれぞれサインしました。勿論記念写真をパチリ、またポーズを決めてナイスショット!

12時ころに下山開始、風も結構強くなってどこでも歩ける尾根道をゆっくり下ります。

サーナ山からの眺めを楽しみながら下山する

途中にヘリの音が聞こえたがさて、なんだったのだろうか? 気持ちの良い下りになぜかトランボリンがあって、好奇心の塊の私、子供たちに混ざってちょっぴり飛んでみました。

2時間ほどの行程で無事下山、駐車場に戻ってホテルに帰り、一路最終目的地パラスに向かいます。

パラスへの道は荒涼とした草原の中の1本道をひたすら南にドライブです。途中に給油のアクシデントがあって1時間ほどのロスタイムもあったが、何とか無事にパラスのホテルに到着です。

ここは自炊施設がなくやむなく10分ほど離れた避難所での食事でしたが、この避難所がメルヘンチックで、素敵な雰囲気の建物、まさに北欧の自然を楽しみました。     (記:S田と)

7月6日(金)雨

復路の飛行機のウェブチェックインをするために、朝五時半に一人起床。往路も夜家でやったが、その時は慣れなくてデータを入れるのもスムーズに行かず、夜中の一時半までかかってしまった。今回はもう慣れたので楽。しかし、メールで搭乗券を受け取ったものの、プリンタがないから出力できない。モバイル搭乗券にしようかと思ったら、どういうわけか何度やってもスマホに届かない。AU海外使用の設定になっていないからか? どうしたものか悩み悩んでグーグル検索すると、世の中には必ず似たようなことで悩む人がいるものだ、空港の自動チェックイン機で受け取れるとわかり安心する。

7時半に食事をして9時チェックアウト。ビジターセンターを見学し、少し買い物をしてから9時20分にハイキングに出発。今日のコースはPalkaskero Fell の山頂を踏む7キロコースだ。コースに入り少ししたら雨。カッパを着込むが、雨だからやめようとは誰も言わないところがさすが。「いやあ一日くらい雨の登山がないと皆に妬まれるし」とか、冗談言ったりして。

なだらかな斜面をしっかりしたトレイルに従って歩く。トレイルの脇にはある程度の距離ごとに膝丈のポールが立っており、いい目印となっている。樹木はまばらで広々と開けた大地なので、天気が良ければ遥かかなたまで見渡せるのだろうが、生憎今日は辺りは白くぼやけている。荒地のような石ころゴロゴロの土地で、ところどころにはジュクジュクしたぬかるみがある。その荒地にしがみつく様に背丈の低い草が張り付いて生えている。これ、イギリスの風景によく似ている。なんだか懐かしい。これであちこちに羊がいればそっくり。

10時40分、登頂。山頂には大きなケルン。山頂とはいえなだらかな広場なので、荒野の中の単なる一点という感じ。 雨なので写真もそこそこに下山開始。

雨のPalkaskero Fell からの下山

途中トナカイの柵やら小屋やらを見ながら、12時前には下山完了。

ビジターセンターの外のベンチでランチを取ってから、12時半、この旅のスタート地点のロバニエミに向け出発。ホテル直行の予定を、初日につけたレンタカーの傷が心配なのと、搭乗券を受け取りたいのとで、ロバニエミ空港とヨーロッパカーの事務所に寄る。事務所の人に車の傷は大丈夫 ”No problem!” と言われ、空港で搭乗券も受け取れたしまずは一安心。

ロバニエミに着いてホテルに落ち着き、夜は打ち上げでGoogle Mapsで調べたレストランに出かける。ビールにワイン、トナカイソテーにタラのソテーなど、各自好きなものを注文する。アルコールのことで? 割り勘のことで? この旅で唯一のバトル…いやちょっと話が盛り上がりましたが、楽しく美味しいディナーとなりました。私はトナカイのソテーを食べました。味は…それなりかな? トナカイさん食べちゃってごめんなさい。

7月7日(土)晴れ

いよいよ帰国日。でも空港に向かうまで多少時間がある。そこで2グループに分かれ、一つはロバニエミ教会の見学へ、もう一つは市内散策へと出かけることにした。

傘で飾られたロバニエミ市内の通り

私はO野さん、W部さん、A部さんと教会へ出かけた。

ロバニエミ教会は1950年に再建されたプロテスタント教会。祭壇背後には14mにおよぶフレスコ画がある。当時そのフレスコ画について司祭と画家で何度も話し合いをしたそうだ。地域の人たちに親しまれるように絵をどのように変えたか、どのように工夫したか、ガイドの若い女性が英語で丁寧に説明してくれた。

ロバニエミ教会のフレスコ画

ほとんど分かった(ような気がした)ので、英語力が少しは上がったかと嬉しくなる。教会内部も外の庭園もしっかり見学してから、川沿いをのんびり歩きながらホテルに戻った。もう一つのグループは、市内散策でボルダリングの壁を公園に見つけて張り付いていたとか。好きだねえ~。

レンタカーを返却し、あとは飛行機に乗るばかり…と思って空港で待っていたら、乗るはずの飛行機がいつまでたっても来ない。予定時刻をすぎても来ない。これはやばい、ヘルシンキでの乗り継ぎ便に間に合わないかもしれないと青くなる。飛行機は30分遅れでやっと来た。当然ヘルシンキに30分遅れで着き、もともと乗り継ぎ時間は短かったので、東京便にのるために走るような急ぎ足。急げ、急げ! しかし目の前にはパスポートコントロールに群がる大勢の人・人・人、すごい行列。この時はホントにあせった。でも今どきはもう機械での顔認証が最新なのね。何とかスルーし搭乗に間に合った!

旅の最後のピンチ無事クリア。

いろいろなことがありましたが、皆さんの協力体制がバッチリで、車の運転、ナビ、食事の準備、ハイキング、買い物、レンタカーやホテルでの交渉等、どれをとってもとてもうまく流れたと思います。多少のピンチもみんなの協力で乗り越えました。本当にお世話になりました。きっと一生に一度だけでしょう、ラップランドの土を踏みしめることができました。素晴らしい雄大な自然、空の青、海の青、忘れません。

さて、おまけの話。

ラップランドについて最初のテントの夜、どういうわけかトイレが近くてしょうがない。そりゃあ年のせいで夜中にトイレに起きることはあるが、せいぜい一回。それが何度も、何度も、それこそ二時間ごと? に行きたくなる。のんびり寝ていられない。こんなことは初めてなので心配したが、後でS田とさんに「自律神経の失調で海外に行くとそうなることがある」と言われて納得。これまで海外には何度も行っているのに、こんなことが起こるのですね。

初日にこすったレンタカーの傷ですが、日本だったら弁償で大変でしょうに、あちらは全然騒がない。ちょっと傷がついたの、へこんだのでドア全部替えろとかバンパー替えろとか、日本の車はきれいすぎます。前にイタリアで、壊れたドアの代わりに段ボールをガムテープでガチガチに張り付けた車が目の前を走り過ぎ、呆然としたことがあります。すごすぎる…。ここまでやれとは言いませんが、もう少しおおらかになりたい気もする。ついでにイギリスでは、道端に止めた1台の車に「〇〇£」と値段が書かれた紙が張り付けてあるのを見たことがあります。中古車販売店ではありませんよ。道端、ないしは個人の家前の路上ですよ。これって直接売買するんでしょうかね? すごすぎる…。

結局、我々のレンタカー会社の請求はデポジット料金だけで済んで、追加の請求はなかったようです。よかった。

携帯する現金はほんとにわずかでいいですね。もともと私は日本でもほとんどカードで買い物です。今回、必要かと思って換金したけれど全く使わなかったノルウエークローネを、帰国後成田で円に戻したら、確か一万円くらい持って行ったのに約八千円しか返ってこなかった。これって私の記憶違い? それとも? とにかく、いったん通貨を交換したら、その国で使い切った方がいいというのが私の感想。交換する度に手数料やレートで減っていきます。あるいはレートの高い時を待って換金するといいかもしれないけど(面倒)。(記:K端)