山行実施日;2015年2月19日~21
参加メンバー;Hi.Y、Mi.T
竹宇駒ヶ岳神社駐車場に集合と有ったが検索してもナビに出てこない。それどころか甲斐駒ケ岳もナビの地図に表示されていない。狐にだまされたような思いで取り敢えずナビを須玉ICにセットして出発する。双葉SAでナビの再設定を行うもやはり竹宇神社が設定出来ないYリーダーに連絡して確認を取ったがやはり名称は間違っていない。到着直前になって「駒ヶ岳だ!」と気が付いてやっと駒ヶ岳神社と設定完了し、0時30分頃に無事到着する。Yリーダーからは3時起床、5時出発と告げられて急いで寝酒を飲み、寝袋に入り眠る努力をするが直ぐには寝れない。車中泊である。多少寝たようで4時頃起きだして出発の準備をする。準備出来たザックを持つと「重い!」、リーダーのザックを持つともっと重い。家に帰りザックの重さを量って見ると25㎏、更にYリーダーから灯油を渡されたので26㎏弱か。リーダーは推定30㎏弱で出発する。時間は5時30分頃である。
途中、竹宇駒ヶ岳神社に登山の無事をお願いする。神社を越えて吊り橋を渡るといきなり雪が積もって凍っている。登りなのでアイゼンをつけないで登れたが下りは危なさそうである。しばらく、雪道を歩くと南斜面に出たのか登山道には雪が無い。1200mを超えると本格的な雪山となるもアイゼンはつけないで進む。やはり、駐車場に我々の車のみだったのでトレースはない。膝下までの雪道なのでワカンは着けずツボ足で登るが踏み抜きが何度も有り難儀する。ワカンは結局最後まで使用しなかった。途中から急登となりアイゼンを装着し登るが、流石のYリーダーもバテ気味なので先頭を代わり進む。樹林帯なので景色は良くなくテンションは上がらないが所々で木々の合間から八ヶ岳、鳳凰三山、富士山が見えだす。途中の休憩でまた先頭を交代し進み、やっと刃渡りに到着する。高度感はそんなに無く怖くはなかったが一足分の幅しかない箇所も有るので慎重に通過する。ここから鎖、梯子が連続するので緊張の連続で登る。危険地帯を超えるともうすぐ本日の宿泊地に到着である。13:00頃に五合目に到着する。770mの駐車場から2226mの5合目まで約7時間30分である。先ずは休憩。先週、丹沢でボッカトレをやって良かった。お蔭で五合目までは無事に登れた。
休憩後、テント設営を行う。設営跡が残っていたので有り難く使わせて頂く。多少、整地を行ったが大した労力は使っていない。ただし、設営したテントに入って見ると傾斜している。もう少し、整地をすれば良かったと少し後悔するが後の祭りである。水作りを行いながら、Yリーダーが下から担ぎ上げたビールで乾杯を行う。灯油ストーブが物凄い音を立てながら、雪を溶かして料理用とお湯割り用のお湯を沸かして行く。今夜のメニューはペミカンを元にしたクリームシチューである。4人分は有るかと思われる量を2人で平らげる。流石にアルファ米は食べきれずに半分残す。食後は明日の行動用の水作りを行って、明日の計画を立てる。3時起床の4時出発とする。
翌日は3時前に起き出す。テント内はびっしりと霜がついて真っ白である。気温はマイナス5度。念の為、上下のダウンを着て寝たが熱くて途中で脱いでしまう気温である。天気予報では頂上でも昼は0度の予報である。今日は温かい。朝食のラーメンと昨日残したアルファ米を食べて出発の準備を行う。4時40分に5合目を出発する。昨日、隣にテントを張った単独行の若者も出発の準備を行っている。歩き始めはスピードが上がらない昨日の疲れが残っているようである。どんどん、離されて行くが自分のペースで歩く。体が温かくなり、やっと同じペースで歩けるようになった。最初の鎖場を登る。ここから7合目までは鎖と階段の連続である。気を引き締めて登る。日の出前に七丈小屋に着く。七丈小屋は通年小屋である。小屋の前は雪が片付けられて氷の世界である。アイゼン無しではとても歩けない。暗い中の氷の世界は不思議な感覚である。七丈第二小屋で休憩を取っていると単独行の若者が追い付いて着た。ここからはトレースが無い。最初は3名で1パーティーのように歩いていたが若者のペースについていけない。我々は自分達のペースで登って行く。岩場が見えて来て、雪と岩のミックスを登って行くが、手が無い足が無い岩にトレースがついている。現在の我々のクライミング技術では登れないので巻道を探して登りだす。若者のトレースと合流する。更に登って行くと若者のトレースがプッツリと無くなっている。滑落?と一瞬思ったがその気配もない。ここからはまた我々だけで登って行く。良い経験である。岩場、トラバースを登って行くと下山して着た若者と合流する。無事でホットする。若者は岩場を避けて登ったようでる。「10時には頂上に着きますよ」と言われ時計を見ると9時30分。頂上まで、後30分である。トレースのお礼を言って登り始める。10時前に頂上に到着。握手を交わす。頂上は予想通り風も強くなく、快晴の甲斐駒ケ岳の頂上である。右に仙丈ヶ岳、白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)、正面に富士山をバックにした鳳凰三山、左に八ヶ岳、後を向くと北アルプス、中央アルプスが見える。遠くに新潟、日光の山々も見える。体が冷えてくるので下山開始する。途中で岩場を避けてトラバースするが個人的にはこちらの方が難儀した。また、妄想傾斜50度・長さ20mの斜面を登りながら、下山の時は怖いなと思う斜面が有ったが予想通り怖かった。個人的には一番の核心である。途中で別な単独行の若者と会う。朝の3時から竹宇神社から登り始めたとの事、日帰りである。13時に5合目のテント場に到着。しばらく休憩しテントを撤収して下山開始する。途中で日帰りの若者に追い越される。雪が無くなりアイゼンを外す。最後にまた雪と氷が出て来て怖れ怖れ歩く。軽アイゼンが欲しい場所である。無事、駒ヶ岳神社に着き、安全登山のお礼をする。駐車場に17時30分に到着。(Mi.T記)