雪上訓練 (とても勉強になりました)
2025年2月16日(日)
恒例の雪上訓練が2/16にMKさんを講師として実施された。
事前にシーノ大宮で机上で学び、実際に現地へ赴いて実技を学ぶという二本立てだ。
小さくなってしまうがレジュメはこちら。非常に内容が濃い。
机上の際はプロジェクターを用いてMKさんが一項目ずつ解説してくださり、経験に基づく説明などもとても分かりやすかった。
雪上訓練当日の様子を載せていく。
※項目が多いので、写真を多く載せましたが、ページが長くなってしまう事をご容赦ください。
白毛門駐車場。この右手の斜面で訓練を行う。
ツボ足での登り、ワカン・スノーシューを用いた登りで差を体感する。実際に同じ雪質のところで足を変えて歩くことも無いのでスノーシューの浮力について実感できた。
キックステップなどの足さばき。
滑落停止の前にロープを出して安全確保。
まずはCBさんから。すごい速さで落ちていく!雪しぶきがすごかった!
その後も続々と滑落しては停止していく。
滑落停止の技術については、実際にはザックも背負っているし、不意にピッケルを展開して制動の姿勢にもっていけるかと考えると正直微妙だが、緩慢にならず、普段からの心構えが肝心だと思う。
スノーボラードを設置する。15cmくらいの深さでアゴがあった方がいいとの事。
枝を用いて強度を上げる。
雪を用いた支点とはあまり想像がつかなかったが実際にはビクともしない。他にも埋設支点やデッドマンなどの実演もあったが同じくしっかりとした支点となった。
この次にスタンディングアックスビレイの解説となる。
シャフトにスリングを通し、カラビナを用いて支点とする。この時、アイゼンでスリングを踏まないように。
自分でやってみると分かるが、支点はビクともしないが、人間はビクともする。しっかりビレイするのに精一杯だ。
次にYKさんからビーコンの使い方の説明を受ける。
方向が分かったらもたもたせず駆け出す。
近くなったらゆっくりと。
ビーコンを低くして深さの見当をつける。
そして見当をつけたら直上ではなく、雪崩れた谷側から掘っていく。
無事にダミーとなったビーコンを回収できた。
次は埋没体験。大宮労山の一員となるために、この禊は避けて通れないとか、そうでないとか。
冗談はともかく、たかだか30cmくらいの深さなのに全く身動き取れないし、外の音も聞こえない、エアポケットは作ったが、心なしか息苦しく感じる。分かっていても不安だ。
他の方も次々埋まる。みんな埋めてる時がいい笑顔(笑)
雪上訓練を終えて、駅へと向かうベテラン3人の後姿がカッコ良かったのでパチリ。
【雪上訓練を終えて】
雪山については、山岳会に入る前にガイドの講習を何度か受講したことはありましたが、さわり程度であまり濃い内容ではありませんでした。
今回、初めて埋められたことで雪の重さ・雪崩の怖さというのを知る事が出来、またその他の技術についてもたくさん学ぶことが出来ました。
雪山に入る身として、雪上訓練はしっかり受けておくべきものだと強く思いました。
講師の皆様・諸先輩方、本当にありがとうございました。
■メンバー L:MK SL:YK IT KC KK OT TY MB CH TD IB 記SM
■ルート 土合駅周辺・白毛門駐車場