南ア・白峰南陵の縦走 一日半の水を背負って充実感いっぱいの山行

山行実施日;2010.07.22-25
参加メンバー;Te.I.

 ある雑誌でこの区間の山行記録を読んで企画したものの、交通機関の都合がつかず中々実行できずにいた。さらに山岳標高百山を調べていて、この稜線に三山有ることを知り真面目に実行することにして計画する。這い松の藪こぎと稜線上に水場が無く一日半分の水を背負って歩くこと、さらに登山道はなく奈良田越から北は踏み跡程度で、好天を味方に付けないと歩き通せないだろうなどを考え、梅雨明け直ぐに出かける。

 7月22日、早朝高速バスで甲府へ、身延線で身延へ、さらにバスに乗り換えて田代入口へ向かう。が、道路が途中で通行止めの為、バスは一つ手前のバス停までで終わり。12時50分頃に炎天下の道路を歩き始める。田代入口から林道に入るが固く舗装された勾配のある道を汗を流しながら歩く。田代発電所を過ぎ堤防工事場を高巻きさせられてやっと登山道に入る。谷は狭く廊下状になり桟道や階段が多い。あまり整備されておらず崩落・半壊している場所が多々ある。出合から右岸に渡りジグザグの伝付峠への登りに入る。暑さのせいで少々脱水気味の体に鞭打って登る。薄暗くなった頃に伝付峠手前の水場にやっと18時過ぎに到着する。

 7月23日も快晴、約10分で伝付峠、富士山が綺麗に望める。奈良田越までの林道歩き、工事中なのかブルが入っていて道を整備している。起伏はあるが気持ち良くのんびりと歩く。林道は崩壊場所もあるものの、南アルプスの山々の素晴らしい展望が何カ所か有る。奈良田越に8時頃着、白剥山への近道を探すも判らず、尾根の端から登り始める。なだらかな尾根を暫く歩いた後に急坂を一登りすると白剥山、下って樹林帯の尾根にテープを探しながら徐々に高度を上げる。笹山の南峰を東側から巻いて広い展望のない山頂に到着する。さらに樹林を進み展望の良い北峰に12時頃到着する。蝙蝠岳、塩見岳が目の前に望める。縦走先の白河内岳が望めるも一日半分の水四㍑が堪えたのか、この先の這い松漕ぎが苦痛なのか、早い時間なのに予定通り此処でテント泊とする。炎天下、テントの中は蒸し風呂状態、日陰もなく少し戻って樹林帯に一時避難する。も、汗は止めどもなく噴き出す状態で、少ない貴重な水をチビチビ頂く。ウイスキーの水割りに使う水の方が多かったかもしれない。

 7月24日も快晴。白河内岳へ一度下り登り返す。直ぐに這い松漕ぎにはまる。バランスを崩さないように這い松に乗り継ぎながら進む。30㍍位で終わりホッとする。その後は森林限界を超えて見晴らしも良くなる。ケルンを頼りに進むも、白河内岳への最後の登り口がどうしても判らず(報告では南面の中央部)、東側のピークに登り白河内岳の北側の鞍部に出て、南に戻って山頂に登る。展望は抜群!。さらに北に向かって縦走する。気持ちの良い稜線散歩、雷鳥の親子に三度出会う。大籠岳、広河内岳、農鳥岳、西に三年前に歩いた仙塩尾根~塩見岳が懐かしい。広河内岳に9時半到着する。縦走も終わりに近くなり、南アルプス南部の展望を暫し眺める。縦走を終わり大門沢下降点から下る。21年前(北アで大量遭難があった時)に岳友と歩いた思い出が蘇る。大門沢小屋に12時頃着。素早くビールを頂く。旨い!。

 7月25日も快晴、5時半に下山開始する。第一発電所で広河原行きのバスに乗る。広河原からは乗合タクシーで芦安温泉へ、温泉に浸かり甲府へ戻る。予定よりかなり早く着いたので高速バスの予約を変更して、ほうとうとビールで打ち上げ、念願の山行を無事に終え、充実感いっぱいでゆっくり寝て帰る。