仙ノ倉谷 西ゼン 快晴の中の一本

山行実施日;2011.09.28-29
参加メンバー;Sh.S、G2

9月28日(水)今回は芝ちゃんに誘われるように、休暇をとって秋晴れの西ゼン山行となった。東ゼンは単独で行ったことがあったが、西ゼンは、これまで何回も計画しながら、さまざまな理由で実現できずにいたので、貴重な1本である。
晴れが約束された湯沢に出発。赤城高原で腹ごなしをして土樽へ。さすがに誰もいなくて快適だった。軽く入山祝いをして気持ちよく眠りにつく。

9月29日(木)駅舎から漏れる光を背に、芝ちゃんの車で静かに出発をする。林道を辿ると釣り師に会う。禁漁まで2日なので釣りとしてラストチャンスである。ゲートに近づいた頃、だんだんと明るくなり稜線が浮かび上がる。まっすぐ伸びる沢は西ゼンのスラブが両手を広げて迎えているようだ。空は、約束通りの雲一つない快晴である。芝ちゃんは高気圧男なのだろう。沢でのお守りとなりそうだ。ザックに荷物を入れて背負い、ガチャをならしてゲートを回って林道を行く。毛渡沢出合に架かっているワイヤーの橋は残っていたが、その先に橋を架ける工事をしていた。我々は工事中のショベルカーの脇を通って平標林道に入る。工事中のため、林道の入り口がわかりにくかったが、下山用の「↓土樽」と書いた看板があったので助かった。出発の時には寒かったが、背中が汗ばんでくる。途中で山ブドウをついばみながら入渓点のケルンに到着する。
 メットをかぶり、沢に足を入れる。芝ちゃんは、緊張しているようで石を選びながら慎重に河原を行く。沢に足を浸けたり、岩を乗り越えたりして体を動かしているうちに気持ちがほぐれてきたようだ。釜を持つ滝を越えると東ゼンの出合が現れる。


西デン最初の25mナメ滝


25mナメ滝の上

西ゼンのスタートは滑り台状の25mナメ状滝である。左から細いバンドでトラバースするが、お約束のウォータースライダーを楽しむ。トラバースをして右脇を登り、どんどん高度を上げていく。20m滝も右を登り、第1スラブを難なく越える。傾斜がゆるんだところで、バンドのある8m滝に出る。左から上がり、中間のバンドをシャワーで潜り右脇を登る。さすがに、頭から水を浴びると寒く、指先がしびれてくる。沢筋には陽ざしが届いていないので、陽の当たるところを求めて登り一休みする。バンドがあるところで左にトラバースをしてスラブを登る。再び右に移り、 高度を稼ぐ。後ろを振り返ると登ってきたスラブが広がる。チムニー滝を右から上がると、6m・4mの2段の滝があり難なく越えると、広がる第2スラブの終了点が見えてくる。左から登り、樋状の滝を右脇に出て左に戻る。バンドから落ち口に近づいていく。終了点に近づくに従って立ってきた。そのまま左から詰めていくと残地のハーケンがあった。持ってきた50mザイルを出そうとしたが、結局ザイルを使うことなく、スラブの上に出ることができた。少し色づきはしめた樹林と青空の中に吸い込まれていき、気持ちがよい。快適な樹林の向こうにすっきりした稜線が美しい。1対1の二俣に右に詰め、最後の笹藪に汗を流して平標林道の池塘に出た。小気味よく登ってきて緊張感もほぐれ、体から力が抜けたようだ。平標山への足取りが重く感じる。やっと、ピークにたどり着く。色づき始めた仙ノ倉山を始め、360度のパノラマを味わいながら、ピークで祝杯のビールを交わした。最高の秋の一日である。下山は急峻な平標林道を何回も足を滑らせながら下り、どうにか暗くなる前に車にたどり着くことができた。実に楽しい山行が楽しめた。帰りは岩の湯400円の温泉で汗を流し、駅前の食堂で食事をして帰埼した。

第2スラブ上部

ルート;土樽駅~平標沢出合~西ゼン出合~平標新道~~平標山~平標新道下山
日程;9/28(水)上尾-関越-湯沢-土樽駅BP
9/29(木) BP5:05-ゲート5:20-入渓点6:50-東ゼン出合7:50-15m2段滝上9:30-第2スラブ10:45-
登山道12:40-平標山13:00/14:20-入渓点16:15-ゲート15:30-上湯沢で温泉と食事-
21:30帰埼

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