いつかは登ってみたい武甲山

2015年1 0 月 4 日 ( 日 )

今年の労山祭は、「二日とも植 林になるかも知れない。」と説明 されていたが、植林が一日で終 わったら二日目はどうなるの? と思っていた。しかし、山行部 長から、植林が一日で終わった 場合の二日目(10月4日)の 山行計画の問い合わせがあった。 おぼろげに、キャンプ場が浦山 口なので、こちらからの武甲山 往復を考えた。 山行部長からのメールでは、 大知さんの計画が「武甲山or 武川岳or 大持山・小持山」 だったので、武甲山ならば参加 させてもらおうと思ったのです が、O知さんの計画は「武川岳 →大持山→小持山→武甲山」だ ったので、私の脚力では歩き通 せない。「志賀坂峠~蓬莱山」は 諏訪山から先が難しそう、「若御 子山」は若御子峠までは一般登 山道だが、その先は不明瞭で危 険度★★★なので私には無理、 狩倉岳も登山地図に道が無いの で私には無理。美の山はどうい う山行計画か不明だが、山頂ま で道路がある山はもう少し歳を とってからに残しておこう。 というわけで、単独でもいい から武甲山ピストンにでもしよ うと決めた。秩父の名峰に向か って「・・・にでもしよう」と は失礼きわまり無い。いつかは 登ってみたいと思っていたが、 横瀬駅から延々とセメントの粉 の巻き上がる車道を歩く気には ならなかったので、誰か自動車 を出してくれる同行者がいた時 に行きたいと思っていたが、ま あ成り行きで単独登山でもいい か、と決めた。 クレヨンしんちゃんの作者が 遭難したときに、「単独登山はや めよう」と思い山岳会に入れて もらったのに、何をやっている のだろうか?あまり気乗りし てないので、準備も直前にばた ばた。山行前には地元に登山道 の状況を確認するのがセオリー なので、直前の10月2日に観 光協会に電話すると「秩父市( 浦 山口) 側からは、橋が崩壊してい るので通行止めです」とのこと。 通れなくは無いだろうが、万一 の時に「通行止めなのに」と言 われたら悔しい。という事で、 生川( 横瀬) 側からの往復登山 ( ピストン) に変更して計画書を 再提出した。すでにここまで、 悪い登山の見本だ。 ここからが登山当日の話です。 朝4時半に、リュックサッ ク・寝袋・靴をそっと持って部 屋を出る。支度を整え、起きて 来た会長に断り出発した。あと 片付けを手伝わずにすみません。 生川( 横瀬) 側の武甲山登山口 ( 一の鳥居) の無料駐車場に着き、 準備をしていると、大知さんが 歩いて来る。聞くと「急用が出 来たので今日の登山は中止しま す。でも、登山口だけ確認しに 来ました」との事。丁度私は、 テープスリングを体に巻きつけ た簡易ハーネスを装着していた ところで、「えっ」という顔で見 るので、「いつ必要になるか分か らないので、登山開始時に装着 する事にしている」と説明した。 歩き出して、しばらくで生川 林道に合流する。この先しばら くは林道を歩く事は知っていた ので、オートバイでずるする事 も考えたが、一応、一の鳥居か ら歩く事にしたのだが、登りだ 労山祭二日目山行④武甲山 いつかは登ってみたい武甲山 K藤 けで無く、下りもこの林道はき つかった。 林道から分かれて再び登山道 に入り、しばらくで水場のある 不動滝に着く。ここで、ペット ボトル2本に合計3リットルの 水を詰めて登る人がいた。山の 水を持ち帰り、お茶やお酒に使 う人がいるが、これからまだず いぶん登らなきゃならないの に?聞けば山頂まで担ぎ上げる そうだ。「もの好きだな」と思っ たが、そうではない。そこには 掲示板があり、山頂のトイレの 為に水の運搬を協力して下さい という内容だ。水場のそばに水 が入ったペットボトルがたくさ ん並んでいた。私は体力に自身 が無いので遠慮した。 このコースは「丁目石」が細 かく置かれていて励みになる。 スタートの一の鳥居は一丁目で、 ゴールは五十二丁目だそうだ。 少し歩くと次の丁目石があり、 進んでいる事を頭でも実感でき るから良い。気がついたら、ひ とつ見落として、丁目がふたつ 進んでいると「よっしゃ」とい う感じ。なんとか、ギブアップ する前に山頂広場に着く。大持 山・小持山、浦山口からの登山 道と合わさり、大きな御嶽神社 の本殿と、公衆トイレがある。 公衆トイレの水は御嶽神社の小 さな付属建物の雨どいの水が貯 まる様になっている様だが、大 きな本殿の屋根の水を集めれば 十分に足りる様な気がするが、 神社の屋根には雨樋を付けちゃ いけないのだろか?それなら下 に排水溝を、とか工夫しようが ありそうだが。 そんな余計な事を考えながら 歩くと、山頂間近で道迷い。「← 第一展望台」と標識があるが、 私が行きたいのは山頂だから、 まあ、ともかく高いところへ登 れば山頂だろうと思っていたら、 フェンスに囲まれた行き止まり。 『エッ?!』山頂はどこだ、仕 方なく第一展望台の方へ行くと、 小さな広場に山頂標識があった。 でも、間違いなくここは一番高 い所では無い。セメント会社は 何で山頂まで削ってしまったの だろうか?お役所もよく許可し たものだ。遠くに両神山も見え て北東側の見晴らしは良いが、 冬に来れば富士山も見えるのか な 第 ? 一展望台( 山頂) は狭いので、 すこし戻って広場で昼食にする。 公衆トイレの反対側に屋根にソ ーラーパネルの付いた小屋があ り、ベンチ付きの休憩所になっ ている。「火気厳禁」と掲示され ているが、水さえあれば泊まれ そうだ。 午前中の涼しいうちに登れた のでよかったが、だんだん暑く 感じるほどの好天だ。いつも通 りに「下りだから注意して」と 自 分 に 言 い 聞 か せ て 下 山 開 始 。 最 近 は 登 り も き つ い が 、 下 り も き つ い 。 で も 、 下 り も 丁 目 石 が 励 み に な る 。不 動 滝 ま で 戻 れ ば 、 も う す ぐ だ 。 と 、 思 っ た ら 林 道 の 下 り が ひ ざ に ひ び く 、 次 か ら は 林 道 分 岐 ま で バ イ ク で 来 よ う 。 な ん と か 、 一 の 鳥 居 に 無 事 帰 還 。 好 天 の 日 曜 日 な の で 駐 車 車 両 は か な り 下 の 道 路 の 路 肩 ま で 延 び て い る が 、 無 料 駐 車 場 内 は 半 分 以 上 が す で に 退 去 済 み だ っ た 。 単 独 登 山 で あ っ た が 、 無 事 下 山 で き て 本 当 に 良 か っ た 。 オ ー ト バ イ で 帰 路 に 着 く 。 横 瀬 駅 の 近 く で 振 り 返 る と 、 武 甲 山 は 逆 光 な の で 、 削 ら れ た 面 が 目 立 た な い の で 記 念 写 真 を 一 枚 。 大 宮 労 山 の 合 宿( 労 山 祭) は 、 登 山 プ ラ ン を 自 由 に 計 画 で き る の が 素 晴 ら し い 。 単 独 登 山 は 、 コ ー ス も 、 出 発 時 間 も 、 歩 く ペ ー ス も 、 自 分 勝 手 で 楽 で 、 そ れ も 楽 し い の だ が ・ ・ ・ さ あ 、 次 は 大 好 き な 雲 取 山 だ !(記 K藤)

コースタイム 生川(横瀬)側 武甲山登山口(一の鳥居) 6:45 ― 生川林道分岐 7:18 ― 不動滝 7:30 ― 大持山・小持山、浦山口登山道 分岐 9:00 ― 武甲山山頂(第一展望台) 9:11~10:00 ― 不動滝 11:23 ― 生川(横瀬)側 武甲山登山口(一の鳥居) 11:55

返信を残す