2023年7月22日・23日
今回は釣りがしたかったので釣りの時間を確保するため、林道途中の平滝小屋から入渓せずに、林道終点まで歩き、そこからさらに踏み跡を辿って、広河原に降り立つルートを採った。踏み跡悪く、思いのほか時間がかかり、あまりショートカットになってない気がする。暑さとザックの重さでかなりへばった。十分休んだ後にゆっくりと竿を出す。大きい影がびゅんびゅん走る。なんとか粘って2匹釣る。一匹はその場で刺し身にして食べた。うまい。元気になったところで遡行する。
しばらくは歩きやすいナメばかりの超癒し系が続くが、スルノ沢出合直後にこれまでとは正反対の超威圧系のゴルジュが待っていた。両岸に手が届くほどの狭いゴルジュの奥に、深いトロのある6mチムニー滝が門のようにゴルジュを塞いでおり、難しそうなので左バンドを登った。これもよくないが残置ハーケンとナッツで確保して無事越えた。
適当なところで行動を終了し、F田くんに釣りを任せて幕場の準備をしているとイワナを2匹釣ってきてくれた。刺し身にした際に剥いだ皮と卵と一緒に天ぷらにし、残りは塩焼きと骨酒にした。どれも絶品だった。目的は果たせたので明日は遡行に専念するだけ。満たされて寝る。
大岩沢は最初の15m滝と中盤の20m滝でロープを出した。20m滝はホールド大きいが岩がもろく、途中のバンドでハーケンを足し、シャワーを浴びながら登った。あとは登れる滝ばかりで快適だった。1927ピークからはス沢を下降して広河原に戻った。ロープは使わなかった。ナメの多い美渓で遡行しても楽しめると思う。
広河原からは行きと違って泙川を下降する。見たこともないまっ平らなナメの上を歩いたり、つるつるに磨かれた岩をへつったり、危険箇所なく楽しめた。ただしとにかく長い。ようやく着いた平滝小屋からは林道歩きが待っている。沢から上がると大変暑く、早く車に戻りたい一心で、がんばって行きより速いタイムでゲートに戻った。たぶん合計で30キロくらい歩いたと思う。疲れました。
■メンバー C葉(L)、F田洸
■ルート 1日目・・・ゲート(5:40)〜平滝小屋(7:20)~広河原(9:40~12:20)~前小屋沢出合(12:30)~スルノ沢出合(13:00)~BP(15:10)
2日目・・・BP(6:15)~1927ピーク(10:00~10:20)~広河原(12:50)~平滝小屋(16:00)~ゲート(17:30)