木ノ根沢大沢

山行実施日;2009.10-12
参加メンバー;Hi.T(L)、Na.G、Ky.T、Ma.A、Sa.H、

10/10 早朝戸田公園駅5:10、Hi.T車に乗り込み東松山ICから関越道に、水上から一般道で湯ノ小屋温泉。更に秋の照葉峡奥へ。『木ノ根沢橋』のゲートを確認しその脇の駐車場に駐車し準備。10:00頃出発、木の根沢橋を対岸に渡り大沢林道を行く。間も無くキノコ採りの中年男性3人と行き交い熊が居るよと花火を貰う。更に奥まで入る。林道までも立木が生え荒れている、林道の形状が消滅した個所から谷側に20mほど進み適当な崖の様なところの立木を利用し、50m下の沢床に懸垂下降した。朝は晴れていたが今は曇り。降りた個所から上流側はすぐ右岸をへつった。この先はゴルジュの中の深そうな釜。5~6mの釜を泳いで4m位の滝。この滝は水心を遡行するのか右、それとも左。巻道は無い。この滝を這い上がったところで右に折れその先は見えず遡行図だとゴルジュが続く。この滝を処理してもこの先泳ぎが続くようなら低体温症になりそう。今の天候と気温だと沢水には浸かりたく無い。沢床を下流に一旦下るにもタップリ沢水に浸かる。懸垂下降した対岸、右岸は12m 2.5の滝。垂壁に近い枝沢が落ちている。水心すぐ左を遡行出来そうだが沢水も飛水も掛かる、最後の一手がスラブ状でその先右に折れて見えない、いやらしい。一手で良いのかその先二手は見えなく不明だ。さあどうする。ザックを降ろし少し立ち休み。
この先の見えない遡行図のゴルッジュを想像すると私はもう寒いのは嫌だし経験も技量も乏しいし、下流の目視できる立木の有る斜面まで沢床を下降し林道に這い上がればもう温泉だ。軟弱な私はこの沢は真夏に来る沢だと自分に言い聞かせ、あーあ気持は温泉。でも誰もそう云う事は考えない様だ。ちくしょうなどとも思っちゃいけないのだ。

Hi.Tさんが動く12mの滝を遡行すると。見えない一手前で、ロープにハーケン&バイルを結んでHi.Tさんの手元に揚げる。ハーケン1枚打設後躊躇している様子がうかがえる。沢水も飛水も受けているはず、ビレーは私。ハーケンがきいているか否かは打設した本人しか分らない。ビレーヤーも緊張するが本人が一番だ。行った・・!!!。身体が見えない。成功。ロープが固定され順に遡行した。枝沢から離れガレ場を登り少し平たんとなった右岸を高巻き、藪をこぐ格好だ。しばらく続き沢床に降りるが更にもっと悪い釜と滝だ。高巻きと沢床の昇り降りを何度か繰り返しゴルジュ帯を敬遠した。小滝が続き太陽もでずじまいだった。この3日間の連休は、晴天の予報だったが。身体が濡れ立止まると寒い感じだ。テン場を探しながら遡行し適当な適地を見つけ、テントを張り終え17:30だった。濡れものを始末し着替え、ささやかな夕餉の宴だ。楽しいひと時だ。深夜雨が降った。寝ながらも増水が気がかりだった。

10/11 翌朝4:30起床6:30出発。天気が悪い。霧雨、上下雨合羽を着たが中は冷たい、濡れ物に着替えたため身体が冷え
、温めようと足早に。まもなく枝沢のセビオス沢、本流を右へ進む。気温が低い。よって膝上の水中はご免こうむりたい。木岐の種類により紅葉がとても綺麗だ。陽射しが有ればもっとあざやかだろう。カメラに収める気も無い。時には巻いて、藪を越え淡々と遡行するのみ。小滝を越え赤いナメを越え「30m3段スラブ滝」下に。気温は低く、みぞれの様な降雪が、更に寒さを感じるため私は雨カッパの下に薄手フリースを着込む。滝全体が雨で濡れ上部途中までしか臨めず。出だしが滑りそうな滝、左岸の笹竹を掴みながら攀じ登る。私は登攀用の指先の無い皮手袋を沢用に使用している。盛夏に0~3回程度の沢行だ。この手袋がいらない盛夏なら全然問題無いのだが、今の低温では凍傷を誘発させるような冷たさだ。必要以外は着けずに素手で。高度が上り水量が乏しくいよいよ藪に突入。替えの手袋は藪用に指先の有るこれも皮手袋だ。すぐにグショグショで素手よりも冷たい。皮手をカッパのポケットに押し込み指先を口元で息を吹きふき、胸元に手を突っ込み休みながら暖を。笹竹の根元に薄く「みぞれ」が溜まって

いた。冷たい訳だ。身体は動いているためそう寒さは感じないが手、指が、凍傷になりそう。沢に来て「みぞれ」とはとんでもない。山での遭難者の第一声は・・・とは思わなかったと。私もその部類だ。次回のためすぐ沢用手袋購入しよう、そして装備はキッチリと反省しかり。
中ノ岳と武尊山の予定の鞍部着。北斜面から稜線に登り詰めた格好だ。這い松の先には霧氷が。南斜面を少し降りた個所に登山道が在る筈が目視できない。藪を越え少し下降すると三ツ池にでた。登山道を武尊山へ、山頂に着くが休まず上ノ原方向にドンドン下降。急斜面、鎖、梯子と泥んこ道。この道の登行は嫌だなあーなどと思いながら誰かが滑って笑い。日下山予定であるが明日予備日のため安全を優先し「手小屋沢避難小屋」泊に。小屋直前の尾根道でその旨携帯で連絡するが圏外。小屋着17:00。後から単独の登山者が着き小さなかまぼこ型の小屋は6人で一杯だ。床が傾斜している、床は平らな方がはるかに使い勝手が良く居心地もいいのだが。少々の残りのウイスキーと粗食の夕食。単独登山者からウイスキーを進められ遠慮しながら少々頂き早々に就寝。

10/12 4:00起床6:00出発。小屋外に置いたスパッツが凍っていたので着けずに出発。下るのみ。陽射しが当る向こうの尾根斜面の紅葉が綺麗だ。林道の適当な場所で一本。8:00ここで下山報告とタクシーの迎えのTelをした。更に20分程下るとタクシーが。そして照葉峡へ、木ノ根橋のHi.T車着。
後はいつもの様に温泉と食事を済ませ帰宅の途に。   (Ma.A記)