ネパール・ランタン谷・写真トレック

山行実施日;2012.04.16-05.16
参加メンバー;Te・I

ネパールのジュガール・ランタン山群で、ジュガール山群へは2001年10月にネパールから中国・チベットへ入り、チョー・オユーBC、チョモランマBCに併せて訪れ、トン・ラからと、シシャパンマBCからシシャパンマを眺める。また、ランタン山群へは1999年2月にトレッキングで、同年5月にヤラ・ピークを登ったのみで、写真山行としては訪れていなかった。が、昨年写真集を作った時に、この山群の写真がなくて淋しい思いをした。さらに、いつも眺めている「ヒマラヤ名峰辞典」に掲載してあるシシャパンマの写真を観るたびに、その場所に行ってみたい気持ちが募ってきた。

昨年夏に写真仲間のM氏からランタン谷の写真とお手紙をいただき、撮影の苦労話を伺う。そんなこともあってランタン谷の計画を立て、今回の一ヶ月に及ぶトレッキングとなった。

今回も一人で出かける。ランタン谷をトレッキングしながらのんびりと歩く。再奥の村キャンジン・ゴンパからが写真山行となり、高度順応のために裏山(キャンジン・リ4773m)に登る。今年も天気がよくなくて、午後からは小雪が舞う毎日だった。この時もランタン・リルンは雲の中だった。

翌日からさらに奥に入り、最初はジュガール山群のランシサ氷河を遡る。ランシサ・カルカから二度の徒渉をしてランシサ・リBCを超え、モレーンを下り氷河を進んでやっとテント場を探す。翌日は氷河を左岸に渡ってガンチェンポとウルキンマンを見上げる場所にテント泊とする。予定のティルマンのパス(5320m)へは山々の展望が得られそうにないので止める。

ランシサ氷河からの山をほぼ望めたのでランシサ・カルカに戻り、ランタン氷河へと入っていく。最終目的地のハーゲンのコルへ向けて氷河を歩く。ランタン氷河の初日はモリモトBCまでで、一応此処までは踏み跡がある。その先は当然トレッキング道など無い。有るのは氷河のクレバスと崖から落ちてきた大小無数の石だけ。標高はすでに5000mを超えている。二日目はキュンカ氷河出会、此処で降雪により一日停滞する。四日目はゴルドウムの尾根末端にテント泊とする。二日目からランタン氷河再奥に聳えるランタン・リ(7205m)が望められる。五日目はゴルドウムの尾根を回り込み、ハーゲンのコルへ向けて右側の氷河に入る。標高5600m付近の平らな岩場に到着、目の前に待ち望んだシシャパンマの姿を確認する。その前に氷河の無数のクレバスとセラック帯が広がっていた。シシャパンマの右側に低いコルが望め、此処がハーゲンのコルと思われる。振り返ればランタン氷河右岸の山々や、ランタン・リが一段と大きく聳え、荒々しいランタン氷河も望める。が、いつものように小雪が降り始め撮影は翌日になってしまった。

ハーゲンのコルへのトライは目の前の氷河のクレバスとセラック帯に一瞬気後れし、ガイドの「連れて行くよ!」の言葉にもしばし考え込んでしまった。クライミング装備は揃っていたが、カメラを背負ってついて行く体力、クレバス・セラック帯の通過にかかる時間(日帰りが可能か?)、写真を撮れる好天は午前中のみ、目的の山が望めた安堵感、連泊の食料(一泊分しか持ち上げなかった)、などなどで此処までで良しとした。翌日は早朝から三脚を立てて周囲の山々を撮りまくった。その日の内に下のテント場に下る。

翌日からランタン氷河を下る。疲れた体には堪える。二日で上った分を一日で下り、やっとモリモトBCに帰り着く。高度も下がり、地べたでのテントは暖かい。最後はヤラ・ピークに登って山群の写真を撮ることで、ヤラ・ピークBCに向かう。この時も降雪でBCまで3日を要した。高度順化もしていることもあって3時間半で山頂に到着した。山頂からもすばらしい展望を得ることが出来た。予定した行程を消化した後、ヤラ・ピークBCから予定外のランタン・リルンBCへ向かう。此処でも午前中のみ良い天気に恵まれて、見上げながらランタン・リルンを眺めた。

ランシサ氷河やランタン氷河の奥に入るに従って、眺める角度が変わって、山の姿が刻々と変わるのも興味深かった。ハーゲンのコルへ行けなかったことには少なからず心残りがある。今回も高度順化は比較的苦労せずに出来た。が、帰国したときに体重が五Kg減っていた。そんな中、今年の秋の予定を早くも検討し始めた。

ランタン・リ

シシャパンマ