秩父大ドッケの福寿草自生地へ

2016年3月 23日

秩父大ドッケの『福寿草自 生地』へ地図とにらめっこを しながら、同行者に助けられ ながら行って来た。 2年前の秩父の大雪のさら に前に観に来ている。その2 年前の雪のためか、途中の作 業小屋や鹿避けネットなど崩 壊している。斜面も崩れてい る、崩れた斜面を慎重に横切 ると、そこには前には見つか らなかった叡山菫(エイザンスミレ) が咲いている。沢には雪も残 り多くの倒木が行く手を塞い でいる。 残雪も少なくなって来ると、 芽を出したばかりの紫の植物 が目に入る。『福寿草!』と思 ったが福寿草より猛毒の走野 老(ハシリドコロ) であり、福寿草を 私たち人間から遠ざけている。 福寿草は源流部に以前と同 じく、強かにひっそりと、青々 とした葉の先に黄色い花をつ け群生していた。想像してい たより人 間による 影響も雪 による被 害も少な かったよ うである。 木々はま だ芽吹い てはいないが曇り空で光が射 さないためか、時期的に早か ったのか、開ききった花は少 ない。 ここの福寿草はどうやって 世代交代し、増えるのだろう か?自家受粉なのか?寒いの か花粉を運ぶ昆虫は見当たら ない。根が延びてそこから新 しい芽が出てくるのだろう か?そうだとしたら訪れるこ とにより地面は踏み固まり、 根は伸びず増えないことにな ってしまう。実際、人間の踏 秩父大ドッケの福寿草自生地へ KT み跡であろう、小さなヘリポ ートのように裸地化した場所 には福寿草もその他の草木も ない。昆虫の媒介による受粉 としても、辺境の山中の隔離 された場所なのでここの個体 は遺伝子的にも差異が少なく 同じような性質で、種々雑多 な『多様性』でなく『単一性』 に近いと判断も出来る。 単一性であればウイル スなどが持ち込まれれば 一株も残らず全滅する恐 れもある。山梨県西桂町 の倉見山山麓の個人が育 てた熊谷草(クマガイソウ) は ハイカーの持ち込んだウ イルスが原因で、5万株 から5千株に(数値はう ろ覚え)大激減している。 今は靴底を洗浄してから 入園させている。 現代において、自然破 壊は地震・火山噴火や大 雪大雨等の自然災害より、 宅地化等の土地開発や排 ガス・原発放射能等私た ち人間活動による影響の 方が、はるかに大きいと確信 している。その大雪大雨など 温暖化の原因も元をたどれば 人間の生活や経済活動に起因 する。そして、生産した食物 の一部は食糧難の地域がある にも関わらずむごたらしいこ とに捨てられてもいる。生物 にとって最も嫌われる存在は 人間であろう。 帰り道の笹(スズタケ?と 言うらしい)は前回来た時は、 葉はなく茎のみで枯れていた が、今回は茎さえもなくなっ ている。しかし小さな若い笹 が散見出来る。笹は花が咲く と枯れると聞いたが世代交代 の時期なのだろうか?シー ドバンク(Seed bank) と言われ、 古代縄文時代の蓮の種子が芽 生えたように、以前あった他 の草木の種子が長い間の休眠 から目覚めて生えて来るのだ ろうか?どう遷移していくの であろうか?気になる。 ひっそり佇むニ十三夜塔は 秩父の自然を見守っている。(記 KT)

【山行日】H 28年3月 23日

【メンバー】M浦、K原塚、 T脇、KT