天狗の庭を夢見て 苗場山

2020年9月9~10日

 沼田警察から遺失物の受け取り案内の通知が届いた。5月に白毛門を登ったときに、登山道で拾ったグリベルのエアーテックエボリューションを水上の警察に届けていたのだが、残念ながら忘れた人が現れなかったようだ。残雪を心配して軽いアックスを購入し持参したのだろう。とても高価なものなのだが、未使用のものである。せっかくなので受け取りに行きながら、なまった足をいじめて来ようと谷川周辺の地図を見回し、ハイキングを計画した。紅葉にはまだ早いが、人の多いのも好まないし、苗場の天狗の庭をみたいとも思っていたので、計画をした。急な計画にもかかわらず、M谷さんとK木さんが同行してくれるというので心強い。
 苗場ゴンドラから林道に入るところで工事の看板があり、途中から歩かないと入れない思い込み、時間的に間に合うのかとドキドキしながら車を走らせる。この時期の4時はまだ暗く、工事現場に着いたので、他の車が駐車している隣に車を並べて、そこが林道のゲートを気づかず、工事車両の脇を通って進んでしまった。河原に出たところで気がつけばよかったが、しばらく先を行ってからおかしさに気づいて引き返してみると、工事車両があったところが、林道のゲートだとわかる。時刻は、4時15分であり、何とか戻って来られるだろうと、ルート変更も考えたがそのまま続行した。暗い中、湿気が多くて眼鏡がくもって朦朧として感じで辛かったが、赤湯に着く頃には明るくなってほっとする。
 橋を2つ渡り、沢沿いに登っていくと、桂や沢クルミ、ミズナラ、ブナなど広葉樹がゆったりを並び、とても気持ちがよい。
尾根に出たところにはコシアブラやこごみがたくさんあり、春には山菜が楽しめそうだ。
ななかまど混じりのしらびそ廊下から針葉樹に変化していく。そして笹を刈り込んだところをトラバースすると、苗場山がそびえる岩壁が現れ、最後の登りには鎖が設置されていた。
 覆っていたガスが切れてきて、木道の先に草紅葉が遠くまで広がり、青空を覗かせた水平の稜線には人の並んで歩く姿が映しだされ小屋が見えた。変化に富んだハイクを楽しむことが同行してくれたお二人に感謝である。時間も予定したコースタイム通りで安心した。
 はじめは赤倉山経由を予定したが、自分でも自信がなかったので昌次新道のピストンとしたことはよかったが、天狗の庭は苗場山より一段下にあり、赤倉山周りで遠くから望めるようなので、またの機会に来てみようと思う。
9/9(金) 川島農産物センター-沼田警察-湯沢除雪ステーションBP
9/10(土) 3:00BP-4:15林道ゲート-赤湯-11:00苗場山17:00林道ゲート-帰埼
メンバー:S木(リーダー)、M谷、K木
記:S木

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