2017年締めの山 雲取山(2017m)

2017年12月31日

2017年の締めにふさわしく、単独でも行ける奥秩父の雲取山を計画しました。目的は冬山への感覚と体力等の確認。それと荒川支流(大洞川)域での植生の確認(川の博物館での解説ボランティア)です。このため冬山において少しでもリスクの小さい三峯神社~霧藻ケ峰~白岩山~大タワ~雲取山の往復コースとし、雲取山荘での素泊まりとし、冬装備一式を準備しました。

 

12月29日(快晴)

自宅を車で出発。途中秩父警察署へ寄る。以前「秩父安全山歩き検定」を受験し、登山時報にその記事を載せたときお世話になった飯田副隊長(山岳救助)にお会いしたかったが、不在のため、婦警さんに計画書を提出する。今夜は三峯神社下の駐車場(標高約1060m)で車中泊とする。

翌30日(快晴後曇り・小雪)

奥宮(妙法ケ岳)分岐のポストに計画書を入れ、ヒノキの大木で囲まれた暗い道を進む。この道は妙法ケ岳の西側を巻きながら炭焼平へ。昔の炭焼窯跡とクマ避けの鉄管二本が杭にぶら下がっていた。最近、冬眠しないクマがいるので注意する必要がある。

ここから本格的な登りが始まる。霧藻ケ峰(1523m)の先に秩父宮様のレリーフが岩に。すぐ先に茶店があり、管理人がいる。朝。雲取山荘を出たグループに出会う。落ち葉が多く広い尾根を下るが、目印がなく霧にまかれると迷う尾根だ(ピンクのテープを1本立ち木に結ぶ…帰りに外す)。やがて鞍部のお清(経)平へ。ここから前白岩への登り(北側)は道が凍っているが、アイゼンは付けずに行く。岩と石の急な尾根(ツガ、シラビソ混じり)で、梯子や鎖が出てくる。時々息を整えゆっくり歩む。下りは西側の和名倉山(白石山2036m)が良く見える。白岩小屋は廃墟のようだが仮設用のトイレがある。

白岩山(1921m)頂上は、オオシラビソやダケカンバなどに覆われ眺めは良くない。一下りすると芋の木ドッケに到着。ここから桂川(大洞川)の源頭部をトラバースし。大ダワに至る一番注意する場所である。急峻な源頭であり、道は凍って狭いので、ここからはピッケルを使用する。陽があたらず、ピッケルを持つ手がジンジンと冷たい。

↑桂川源頭部トラバースへ

最大の注意をはらい難所を抜け、シラビソの大ダワへ。もう一登りでようやく雲取山荘に着く。テント場には6~7張程が。曇りでチラチラ雪が舞い、積雪は10cm程度だが、カチカチに凍っている。山荘は新井信太郎氏の息子が今は経営している。

↑ 山荘前

31日〔大晦日〕(曇り〈山頂は吹雪〉後、時々晴れ間)

7時半に空身(ピッケル・アイゼン・カメラ)で山頂へ。8時、雲取山頂(2017m)着。標高と西暦2017年の語呂合わせで、今年の山行を締める。

↑雲取山山頂

残念だが、吹雪で何も見えず。単独者三人で写真を撮り合い、即下山する。

↑下山中、山荘を

山荘前から重いザック(約20kg)を再び背負い、ピッケルにアイゼンを付け慎重に往路を戻り、16時45分頃、三峯神社に無事下山する。早速EメールO野副会長へ下山報告するも、さくらメールは繋がらなかった(O野氏…下山報告OKとのこと)。車で暗い道を下るも、明日の初詣の車で上り車線が二瀬ダムまで続く中、「道の駅ちちぶ」へ。再び車中泊し、2018年元旦は秩父神社へ詣でて、登山の安全と健康を祈り帰宅した。

記:K杉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓ 雲取山山頂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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