小樽・赤岩クライミング再び

2020年10月8日~11日

1日目

 本州が台風の影響で連日雨の中、我々4人は連日快晴の北海道、小樽・赤岩のクライミングを楽しんできました。

 小樽・赤岩は当初6月中旬に予定されていた計画でしたが、コロナ感染症の影響で中止になり、来年の楽しみかな? とか思っていた矢先、東北、秋の飯豊連峰の計画が準備不足のため、断念した代わりに急に思い立っての計画です。

 Y城さんがちょうどgo-toキャンペーンの機会を利用して格安なチケットを購入してくれての小樽・赤岩のクライミングツアー、手配してくれたY城さん本人が参加できずに、なんだか申し訳なさに輪をかけた展開でしたが、仲間からの「普段の行いが良いから」とのお言葉を真に受けての4日間でした。

 さて、昨年の6月から約1年半ぶりの小樽赤岩、新千歳でレンタカーを借り1時間半ほどでベースの赤岩峠に到着、あれれ、平日なのに駐車場は混んでいるいったい何が? それもそのはず北海道の自衛隊の訓練とかでほぼ満車です、ぎりぎり崖側に寄せて駐車です。初日は午後からフリークライミング、エリアは中赤岩の「奥チムニー」、アルパインショートルートの「奥フェース5-8m」「奥フェース右5級+7m」フリールートの「打々っ鼓5.9/5.10a」「蟹工作船10.b」の4本をそれぞれ登った。「打々っ鼓」は初めて登るルートでK池さんが果敢にリードでトライするもラインが違うかもしれない? と思いつつ、私もリードで登るがやはりライン取りに苦労して、終了点が今一分からない。結構長いルートで7・8mくらいランナウトして絶対に落ちられないです。何とかフェースをビビリながら登って終了点、いやはや厳しいルートです。なんだかんだ4ルート登って4時ころに終了です。自衛隊の訓練も終えていてほとんど最後の撤収です。ナビを頼りに宿泊地のホテルへ、今回のホテルは小樽運河の目の前の「ホテルノルド小樽」★★で快適です。2部屋の予約で女子と男子(といっても男子は私一人だけ)に分かれての宿泊、1時間ほどまったりして夜の街へ夕食のお寿司屋さんを樽ブラ(小樽をブラブラって表現なかったっけ)、けれどどのお店も高価なお値段ばかりで敷居を跨げず、ホテルで教えてくれた回転ずしに移動します。小樽の回転寿司侮るなかれ、好きな寿司ネタを好きなだけ食べることが出来るので、流石小樽港のお寿司は新鮮で美味しくお腹一杯になりました。小樽・赤岩の初日は青い空、白い雲、コバルトブルーの海、赤い岩、そして満たされたお腹をさすりながらの1日でした。

2日目

 

 6時半出発の約束、カローラフィールダー快適に山道を進んで本日も自衛隊の訓練(重装備でハードな岸壁の訓練に頭が下がります)で平日なのに駐車場はそこそこ混んでいます。この日はマルチピッチクライミングで昨年も登った「不動岩稜ノーマルルート5級-6ピッチ」、取りつきの下降点まで30分くらいのアルバイト、そこから急降下のはしごの連続、油断のならないアプローチで、昨年T田さんが転がったと言う(笑)急斜面です。1ピッチ目のビレイ点は海からのスカイラインのちょっとしたテラス(天狗の踊り場)を一段下へ回り込んだところです。K池さんとロープを結んで出発準備だが、先行者がソロクライミングで登っていてすぐには取りつけない、時間待ちの間に緊張感が増してきて最初のスラブの部分を何度もオブザベーション、何度登ってもマルチピッチのリードはグレードなんか関係なしに痺れます。装備に不足はない、クイックドロー、スリング、確保器、プロテクションのないクラックではエイリアン、キャメロット小さいのから0.50.7512個、2番まで怖いところでこいつを決めよう!     先行者が消えていったところでクライミング開始、最初のいやらしいスラブをフリクション利かせて乗り込んで最初のクリップ、これで一安心この先のオーバーハングの核心を思い切って登れる、前回もそれほど苦労しなかったパートで気持ちよく登れる、逆に核心を越えてからのライン取りに迷いながらパートナーの登りやすいコースを選択して1ピッチ目終了。コバルトブルーの海が眼前に広がり日本では経験できない快適なロケーション、K池さんのビレイOKで確保に入る、前回「全然歯が立たなかったパート」とか言っていたので、1ピッチだけ折り返しのボディービレイで確保でしたが、れれ? 引き上げるまでもなくスイスイ登ってくる、なんだ なんだ、ちゃんと登れるじゃない! と思惑が外れました。つるべで登る2ピッチ目はK池さんがリート、リッジ状のいやらしいパートを登って私を確保です。3ピッチ目を私がリード、4級のパートですが迫りくる壁に圧倒される、これが4級? と思いつつ取りつく、しかしそのうち傾斜が強くなってきてプロテクションも乏しい、結構いやらしいクラックが続いてキャメロットの0.50.75、と1番を固め取りして進む、いやいやバランスも悪くここも絶対に落ちられない! と思ながら傾斜の緩くなった終了点でセカンドを確保です。

 4ピッチ目も気持ち良い秋の風を感じながらフォロー、5ピッチ目はピンのない3級を慎重に進んでリッジ状で確保する。T田さんパーティーの姿が見えずちょっと心配になる、K池さんは今回ほとんどテンション掛からず登って来てスピード感出ています。マルチピッチクライミングはスピードが命ですが、どれだけ安全性を確保しながら早く登るか? が勝負ですから、そこはスピードと安全性のバランスを考えて登ります。

最後の1ピッチはおまけで2つのピナクルを登って降りてはしごのところで終了です。T田さんパーティーは慎重に登って来てテーブルリッジのテラスで合流、集中してのクライミングに疲れてしまい、フリーをやらずに退却して宿に帰り、小樽観光に転進です。(Y城さんがゲットしてくれた電子クーポンでお土産を買いました、Y城さんに感謝です)

3日目

 この日は前回私だけ登れなかった「テーブルリッジ44ピッチ」のマルチピッチのクライミング、少し早めにホテルを出たが山道で「おそ~い」という事か? クラクションを鳴らされ道を譲ったが、その訳は駐車場について理解した。赤岩峠はクライマーの車で一杯、戻って来て林道わきのスペースに止めている、後1台くらいしか空いてないのですぐさま駐車する。聞いてみると札幌から20人近いクライマーが集中するそうだ。

 マルチピッチの装備を付けてアプローチは前日と同じ、「胎内くぐり」から階段を下りて、右にトラバースして、「テーブルリッジ」の取り付き、先行パーティーが時間待ちしていて、お話しすると、例の20人の集団のパーティーの一組、お話を聞いてみると「札幌中央労山」の方たちで、知り合いの方がいる山岳会でした。

 本日はK池さんとさんがパーティーを組み先行してクライミング開始、4級のパート高度を上げて順調に登っている。T田さんとロープを結んで1ピッチはT田さんがリード、終了点が空かないので3m手前でピッチを切って、2ピッチ(4級)を私がリードする。事前にトポを読み込んでいたのですが、リッジを越えた白樺の木でT田さんを確保したが、どうやら手前でピッチを切ってしまい3ピッチ目を余計に登らせてしまった(すいません)。終了点から4m程クライムダウンして最後の4ピッチを登る、そこそこ傾斜のあるルート、残置もしっかりしていて快適に登るが、最後の2m程の垂壁がいやらしく慎重にクリアして「テーブル」にたどり着いた。流石に初見のマルチピッチはルートファインディングとか、終了点の見極めとか、経験値が試されて簡単ではありません。T田さんが登って来て本日はスピード感のあるクライミングでした。

 一旦駐車場に戻ってフリーの装備に変えて、「44フェース」に移動する、沼崎新道を左に詰めて西奥壁方面を5分ほどのエリアです。赤い岩肌は同じ安山岩の城ケ崎とは違い、石英分の多い独特な岩質です。昨年も登った「おはよう5.9」でアップして「おやすみ10.A」でクールダウンするのがこのエリアのルーティンだと一緒になった地元のクライマーが言っています。といいつつも先にこの2本のルートを登って最後に「for the fire fighters(3F)11.a 12m B5」にチャレンジです。11台にしては下部がガバホールドですが、やはり被っている分だけ上腕に負荷がかかります、上手くレストを決めて最後のパート、傾斜が緩くなる分ホールドが乏しく、左の10.Cのラインに逃げて何とか登れたけれど、流石に11台は難しい。その後皆さんトップロープで遊んで午後の部も終了して駐車場へ。

「札幌中央労山」の方たちがテントサイトで盛り上がっていて、同じ労山の仲間なので一緒に交流しませんか(一杯飲みませんか?)の有り難いお誘いでしたが、この後の予定もあるので丁寧にご辞退して、夕食の予定の「民宿青塚」に向かう。

20時までの営業、それぞれ「豊漁定食」「大漁定食」をチョイスして頂きます。お魚定食ですがお刺身、ホタテの味噌汁が付き、ニシンとホッケが半端なく大きくて完食も厳しかった。小樽のお魚料理半端なくおいしかったです。

4日目最終日

 帰りの時間もあるので早めの出発、流石に日曜日の7時台は空いていて、フリーの装備で岩場に向かう。本日は「ダブルバンド」か「奥リス」または「ファイアーマン」でしたが、アルパインのショートルートのある「奥リス」でクライミングです。

 初めての岩場で岩の状態を確かめながらルートを選びトップロープで「ナメコスラブ10.a」から触ったが、スラブの限定ラインは難しくトップロープでも登れない。10.aが登れないとめげるな~。

T田さんとさんが「ノーマルルート3級+15m」をリードで登ってトップロープをセット、ところどころ脆い部分があって慎重に登ります。終了点が岩場を回り込んでいけるアプローチ上にあり、さんにバックロープを引いてもらい「ジェードルルート416m」にセットです。非常にもろいクラックラインを避けて登ります。短いルートですが日本海を背景に気分も爽やかで気分の良いエリアです。さん希望の「ファイアーマン」には届かなかったが、このルートを皆で登って4日間のツアーが事故もなく無事に終了です。一度も雨に降られず、楽しいクライミングツアーでした。

 最後の楽しみはホテルのビュッフェのランチです、地元の人にも人気のランチはバイキングですが、新鮮なお魚の刺身を上手くトッピングして海鮮丼にしても頂けるメニューが通のようです。これも電子クーポンが使えて、有難かったです。おなかが満たされて一路新千歳に帰り、空路羽田に降り立ちました。

 今回手配してくれたY城さんに感謝するとともに、楽しく4日間クライミング出来たメンバーの皆さん、ありがとうございました。

期日 202010月8(木)~11日(日)

(L)S田と (SL)K池 T田 Mさん(会員外)

記:S田と