2021年 12月 第一例会学習会報告

2021年12月7日

2021年12月7日 第一例会 学習会報告

「地図読み」「初級冬山」

19:30〜21:10  参加者 25人(シーノ11人、ZOOM14人)

1 メインテーマ①「地図読み」 講師:S藤秋さん

(1)地形図の説明

・縮尺:2万5000分の1が基本。地図上の1cm→実際の250m。

・地図記号:道路の太さや建物、植生の違いなどが分かる。鉄塔なども目印となる。

・等高線:高さの等しい線を表した線。10mごとに細い線。50mごとに太い線。標高と傾斜が分かる。

・まずピーク(等高線の輪が閉じたところ)を見つけて、次に尾根と谷を見つける。尾根と谷は間違えやすい。

・コンパスを使って目的地の方向を知る。シルバコンパス(ベースプレートコンパス)の使い方は覚えれば簡単。地図には磁北線を引く。

(2)地形図を使って登る

・実際に登った観音山(秩父)を地形図とポイントごとの写真を見ながら説明。

2 メインテーマ②「初級冬山」 講師:O野さん

(1)冬山の魅力

・O川さん:先日、上州武尊近くの獅子ケ鼻に今シーズン初の冬山に行った。雪は膝くらいで終始ワカンだった。(青い空と雪に覆われた山の写真を見せながら)こういう景色に出会えることが私にとって冬山の魅力。

・A部みさん:雪が色んなものを隠してくれる。きれい。でもひと度荒れると一変して地獄となる。トレーニングしないと跳ね返される。山に入れるルートや、泊まれる場所も広がる。寒さを乗り切る工夫も面白い。

・H間さん:(直近の日光白根の東稜バリの写真(カニノツメや氷結した五色沼など)を見せながら)コンディションが変わればとんでもない。訓練が大事。誰かに連れて行ってもらう意識ではダメ。努力を超えて景色を見られるのが魅力。

・O野さん:(剱岳小窓尾根の記録(2011年5月の会HP)を紹介しながら)怖かった。でも、最高にきれいだった。

(2)冬山の危険

・疲労と低体温症。(地蔵岳、仙丈ケ岳の記録(2010年12月の会HP)を紹介しながら)風がすごく強かった。あと1時間程度で登頂できたが、安全を優先して登頂断念し、撤退した。

・雪崩の体験談(S藤秋さん):八ヶ岳の大同心。雪崩の危険を感じ、引き返したが、その途中に雪崩に巻き込まれ、腰まで埋もれた。直後に2回目の雪崩が発生し全身埋もれた。無我夢中で大暴れして雪から飛び出た。同行の女性が埋もれたままだったので大声で周囲に知らせみんなで掘った。気絶していた女性を掘り出し、救出した。

・強風。南アルプス聖岳(2003年12月の会HP)で、耐風姿勢でじりじりと前に詰めていった経験がある。それを乗り越えていい景色が見られた。

・凍傷。これまでに何人も凍傷にかかるのを見てきた。バラクラバなどは必須。

(3)計画と準備

・交通機関の調査、寒気になれる、自分の力量にあった山に行く等

(4)冬山の装備

・事前に必ず点検する。テントなら張ってみる、コンロなら火がつくか等。

・防寒対策はしっかりとする。目出帽。象足等々。

・アイゼンは靴との相性がある。 ・昔と比べて軽量化が進んだ。アルミワカンなど。

(5)雪上技術

・技術はやっておくと全然違う。冬山に入るのであれば訓練は受けてほしい。

・滑落停止。格好はどうであれすぐに止めること。滑り出したら止まらない。

(6)生活技術

・テント設営は樹林帯や入り口を風下におくのが基本だが、条件によっても変わってくる。

(7)その他

・ザックの重さはどれくらい?

→今は軽量化されたので大体22,3kgくらいか。昔は35kgとか持っていた。

・雪崩の話があったが危険は察知できるもの?

→雪があって斜面があれば雪崩れることを想定すること。弱層テストなどもある。危険があればトラバースは避けるとか間隔をあけるとか。ただ表層雪崩とか音もなく雪崩れてくるのは予測が難しいところもある。

→これまでの雪崩事故をまとめた日本雪崩ネットワークによる『雪崩事故事例集190』という本が発売された。

・シーズン初めは訓練を兼ねて装備の点検をすること。例えばビーコンは複数ないと正しく動作しているか分からない。

・会にはたくさんの記録が残っているので参考にしてほしい。        (報告)C葉