残雪の火打山・妙高山を登る

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2016年5月6日~7日

Y城さん、K池さんからの お誘いに有難く乗ってO野会 長も参戦してGWの最終週、 月曜日までの行程で火打・妙 高の残雪の登山です。自分に も行けるか不安もあったので すが、3日間のゆったり山行 という事で心の準備も整った。 北坂戸駅9時半集合で関越 道・長野道をひた走って笹ヶ 峰駐車場に1時前に到着ひと 眠りして朝7時前に出発、雨 時々曇りの生憎の天気、雨具 を着たり脱いだりの不安定な 天気に翻弄されて高谷池ヒュ ッテを目指す。 流石に3日間のテント泊装 備、肩に重量が食い込んでの ろまな前進、11時過ぎやっ とテント場に到着。やれやれ。 風除けのブロックを積み上げ、 床を整地してエスパースの4 人用を設営して13時過ぎに 火打目指して再出発。天気は 相変わらず良くなく、火打の 頂上はすっぽり雲に隠れてい る。30分ほどでO野さんの 膝が悲鳴を上げK池さんが付 き添って撤退、私とY城とで 強風の中を頂上アタック、尾 根に出て風が強くなり、ガス で視界を遮られ微かなトレー スを追いながら2時間ほどで 頂上にたどり着いた。西側の 焼山の噴煙の硫黄の臭いがす る。展望も何もなく程なく下 山開始。走るようにして霧の 中を下り、登ってきたトレー スを頼りに40分ほどでテン ト場に戻った。1日目にして は結構ハードな行程だった。 K池さんの食担で美味しい皿 うどんを戴き、ワインとウィ スキーで「お疲れさん」の乾 杯!夜は強い風で何度目が 覚めた。 5月8日(日)☀ 前日と打って変って快晴の 朝、焼山の噴煙が狼煙を上げ ている、Y城さん食担のミネ ストローネで栄養補給、高谷 池を6:30分に出発、アイ ゼンを付けやや凍った雪面を 快適に茶臼山に向かう、東側 がすっぽり切れ落ちた黒沢岳 稜線をトレース、やがて急斜 面の懐に黒沢池ヒュッテが覗 かれる。コルの斜面で1本入 れて水分補給。大倉乗越しま での三田原山の急斜面にアイ ゼンを効かせて登る。100 mほど行きすぎて大倉乗越し に戻り長助池への急斜面をバ ックステップで下降、落ちる と結構ヤバところだ。

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残雪の火打山・妙高山を登る 塩D 急下降して長助池の最下部 まで降りる、夏道は大きく左 に旋回するルートだが、トレ ースが見いだせず、おまけに 無数の落石の跡があり危険と 判断した。ここで1本入れて 妙高山の北西の斜面に取りつ く 、夏道が見つからず大倉乗 越しで確認した大きなク―ロ アール状の斜面を行く事に、 小休止したダテカンバの疎林 に色あせた雨具やシュラフの 残骸が散らばっていた。 険しい妙高の北峰の壁を仰 ぎ見ながらピッケルとアイゼ ンで前進する。北側の240 0mの2つのピークと北峰の コルに夏道があると想定して 北峰直下の雪壁を左にトラバ ースすると、ようやく雪の付 いていない夏道に出た。左か ら

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偵察しながら登っていたY 城さんと声をかけながら合流、 パーティ全員がコルに辿りつ いた。真っ青な空に飛行機雲 が十字を切っていた。やがて 眼前に三田原山の稜線、そし てその背後に後立山の山々が 展望する妙高山山頂・北峰に 到着、東側の展望も素晴らし く野尻湖の湖面がキラリと輝 いている。まるでボルダリン グが出来そうな岩塔の間を回 り込んで南峰を訪ねた。展望 もそこそこにして北峰に戻り 昼食し、しばし休憩、記念の 集合写真をセルフターマーで パチリ。頂上までの5時間の 悪戦苦闘、何とか頂上を踏む 事が出来た。 山座同定もそこそこに下山 開始、下りは忠実に夏道を辿 る、300m程下ると雪の下 に隠れ登りのバリエー

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ション のルートをトレースして、長 助池の最下部で小休止。大倉 乗越しのラインを確認する。 大倉山から右に3番目の雪壁 を登る事に、O野さんが先頭 で取りつく、団子になったア イゼンを外しているので、キ ックステップを深く蹴り込ん で登る、途中でK池さんと交 代して大倉乗越しの稜線に到 着、ここで小休止。 ところがK池さんがザック に腰を下ろした瞬間に雪面が 陥没して小さく穴のあいたシ ュルンドにザックが消えた。 スワッ!ザック救出作戦開始、 Y城さん持参の30mロープ の出番、笹を束ねてクレイム ハイストで支点を構築、Y城 さんをムンターヒッチでシュ ルンドに降ろし無事K池さん のザック回収に成功、いやは や思わ

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アクシュデント、山 では予期せぬ事が起こるもの ですね~。 ホッとして、行動開始、大 倉乗越しの夏道が見つからず、 やむなく笹藪のアルバイト、 それを漕ぎ分けて5・6分で 雪面にでてようやく帰路の路 を確認した。西日に緩んだ斜 面をゆっくり歩き黒沢池ヒュ ッテを横切り、茶臼山の夏道 の稜線を必死に登る、雪の消 えた登りが思いのほかかった るく足が重い。 すでに10時間をこえて行 動時間、結構よれよれになっ て高谷池ヒュッテに5時に帰 還、喉が渇いて冷たい泡茶が 飲みたい!小屋番のスタッフ に「ビールください!」と言 ったら「GWで全て売り切れ てアルコール類は何もありま せん」との無情な答え、力が 抜けて腰砕けになり

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そうだっ た。気を取り直して夕食の支 度、O野さんの野菜鍋に舌堤 をうち、残りわずかなY城さ んのウィスキーで乾杯、妙高 の厳しかった登降を振り返っ た。宿のスタッフが「この時 期妙高を登る人は少ないよ」 「皆大倉乗越しで帰ってくる よ」との話で、ちょっぴりパ ーティー山行の意義を再認識 した。快晴だったお天気に感 謝です。外に出てみると焼 山の噴煙がうっすらとオレン ジ色に染まっていた。 5月9日(月)☁ この日は帰るだけの行程、 ゆっくり起きてK池さんのさ っぱり味の日本食、元気が出 る。テントをたたんで8時半 に出発、3日間の滞在にお礼 をして高谷池ヒュッテを後に した。黒沢岳をトラバースし て富士見平、来た道なのにル ートがよく判らない、それで もピンクテープが見つかり1 2曲がりまで来てひと安心、 黒沢橋をこえて火打山登山口 に戻った。頑張った雪山の終 わりです、パーティー全員で ハイタッチして「ご苦労さん でした」。 その後は杉野沢温泉の「苗 名の湯」で3日間の汗を流し、 Y城さんリサーチの中野村の お蕎麦を戴いて旅の終わりで す、良い仲間に恵まれて楽し い残雪の山でした。皆さんあ りがとうございました。(記 塩T)